パソコンの選び方

BTOパソコンで削っていい構成・削ると損する構成

BTOパソコンの構成画面は、上位オプションを選びたくなるように作られています。全部盛ると簡単に予算を超えますが、実はあとから自分で安く足せる項目がかなり含まれています。

判断基準はシンプルで、次の2つに分けるだけです。

  1. あとから交換・増設できる → 買うときは最小限でいい
  2. あとから変えられない → 買うときに妥協しない

あとから足せる=削っていい構成

メモリ

BTOでメモリを増やすと、同容量のメモリを自分で買うより割高になることが多い項目の筆頭です。

デスクトップならメモリ交換は簡単な部類の作業で、ノートでも機種によっては可能です。最小構成で買って、足りなければ自分で増設する方が安く済みます。

ただし注意点があります。

  • スロットが空いているかを必ず確認する(全スロット埋まっていると、増設ではなく「交換」になり無駄が出ます)
  • メモリがオンボード(基板直付け)で交換不可なノートPCがある。薄型モデルに多いので、この場合は買うときに決め切る必要があります

ストレージ(SSD)

こちらもBTOの追加料金は割高になりがちです。M.2スロットが余っているデスクトップなら、あとから増設するのが安上がりです。

ただし起動ドライブは最初からある程度の容量にしておくのが無難です。容量が足りなくなってからOSごと引っ越すのは手間がかかるので、ここはケチりすぎない方が結果的に楽です。

オフィスソフト・周辺機器のセット

マウス、キーボード、オフィスソフトなどのセット販売は、単体で買った方が安いことがよくあります。特にマウス・キーボードは好みが出るので、セットで妥協するより単体で選んだ方が満足度が高いです。

延長保証

不要とは言い切れませんが、金額に見合うかは計算した方がいい項目です。保証料が本体価格の1割を超えるようなら、その分を最初から上位構成に回した方が有利なことが多いです。

あとから変えられない=削ると損する構成

CPU

デスクトップでも交換はハードルが高く、ノートではまず不可能です。ここは最初に決め切るべき項目です。

とはいえ最上位が必要な人は限られます。判断の目安はこうです。

用途 目安
ブラウザ・事務作業・動画視聴 エントリー〜ミドルで十分
写真編集・軽い動画編集 ミドル以上
本格的な動画編集・3D・開発 上位クラスを検討

「将来のために上位を」は、多くの場合そのスペックを使い切る前に買い替え時期が来ます。いまの用途を基準に選ぶ方が合理的です。

GPU(グラフィックボード)

ゲームや3D、動画のエンコードをするなら重要です。デスクトップなら後から増設・交換できますが、電源容量とケースサイズが足りないと物理的に載せられません。後で載せる予定があるなら、電源容量には余裕を持たせておいてください。

ノートPCのGPUは交換できません。

電源ユニット(デスクトップ)

地味ですが、ここを削るのは避けたい項目です。容量が足りないと将来のGPU増設ができず、品質が低いと他のパーツを巻き込んで壊れるリスクがあります。

ノートPCの液晶・キーボード

毎日見て触る部分で、交換もできません。解像度・明るさ・キーボード配列は、削ると毎日ストレスを受け続けることになります。スペック表より実機を触った印象を優先してください。

組み立て方の例

予算15万円で事務作業+たまに写真編集、という想定なら、優先順位はこうなります。

  1. CPUはミドルクラスを確保(あとから変えられない)
  2. 液晶は解像度と明るさで妥協しない(あとから変えられない)
  3. メモリは最小構成 → 足りなければ増設
  4. ストレージは起動ドライブだけ余裕を持たせ、追加は後から
  5. 周辺機器・オフィスソフトはセットを外して単体購入
  6. 延長保証は金額を見て判断

この順で削ると、同じ金額でも「毎日使う部分がいい」パソコンになります。

まとめ

  • あとから足せるもの(メモリ・ストレージ・周辺機器)は買うとき最小限に
  • あとから変えられないもの(CPU・液晶・電源)は妥協しない
  • ただしノートPCはメモリ直付けなど増設できない機種があるので、事前確認は必須

買う時期そのものについては「パソコンが安くなる時期はいつ?」で解説しています。


※構成の可否は機種によって異なります。増設を前提にする場合は、購入前に仕様表でスロット数と対応規格をご確認ください。

← 記事一覧に戻る